ついに初書籍が出版されます!

パン作りが楽しくなる本 はじめてでもコツがわかるから失敗しない

この度、株式会社KADOKAWAさんから完全感覚ベイカー初となる書籍の出版が決まりました。

2018年の4月からYouTubeを始めて早3年、ついに今までの集大成となる一冊ができます。

YouTubeを始めたときには夢にも思わなかった素敵なことが実現します。

この記事ではそんな初書籍に対する思いを綴っていこうと思っています。

パン作りに悩んだことある人に届けたい

今回のコンセプトはパン作りの疑問が一冊で解決できるようなそんな本です。

巷のレシピ本は手順だけが書かれていて、そこから先の応用が効かないものが多いなと思っていました。

パンは手順通りやったつもりでもうまく行かなかったり、原因を調べてもなかなか納得いく答えが出てこなかったり。

モヤモヤを抱えながらパンを作っていた期間が私にもありました。

でも、パンの原則って意外とシンプルでそれがわかると芋づる式にどんどん疑問が解消していきます。

今回の本では工程の他に「なぜそれが必要なのか」を掘り下げて解説しています。

きっと読むだけでパン作りの「核」が掴めるとおもいます。

ビジュアルで作り方がわかる

私の書斎には60冊を超えるパンの本があります。ちょっとした中型の書店よりも品揃えがいい自信があります。笑

たくさんの本を持っていても、作りたい気持ちになる本とそうでないものがあります。

今回書籍を作るにあたって比較して考えたところ、その違いは作るプロセスの写真の多さでした。

正直、文字だらけのレシピは読む気力が起きません。笑 よって作る気にもなりません。

わかりにくい作り方でレシピが100品載っていたとしても、作らないならそんなにレシピを載せる意味がないと私は思います。

だから今回の本ではプロセスの写真を見れば作り方がなんとなくわかるビジュアルになっています

その分掲載できる種類は少なくなってしまいますしたが、動画の評価に裏付けされた人気のパンが中心のラインナップなので必ず作りたいパンがいくつもあるはずです。

難易度別で確実に技術が身につく

パン作りを始めたての人のあるあるでいきなり難しいパンに挑戦する人がいます。

でも、初心者だからこそパンの難易度が分からないのは仕方のないことです。

レシピごとに難易度が示されていて、どんな技術が必要なのかステップアップチャートで一覧にしてあるので目標が立てやすく身の丈にあったものが作れます。

書籍は3章構成

1章:目指す食感で学べる基本のパンレッスン

ここではパンの基本的な作り方を身につけつつ、パン作りの「いろは」が学べるようになっています。

なぜこねるのか、なぜ発酵させるのか、そうするとどうなるのか、基本的な原理原則を解説しています。

2章:こねをがんばらなくても作れるパン

この章では、基本的な作り方を理解した上で上手に手抜きをする方法を学びます。

こねる回数を少なくても美味しく作れる工夫が散りばめられています。

また、成形の仕方が簡単で器用さに自信のない人でもそれっぽく綺麗にできる方法をレクチャーしています。

3章:バリエーションを楽しんでアレンジ力が身につくパン

1章、2章で基本的なパン生地の作り方を学んだ上で、3章では具材との組み合わせ方や成形の方法を学びます。

ここで学べる成形は具材を変えるだけで全く違う味のパンになるので、パンのアレンジ力が大きく広がります。

惣菜系のパンや菓子パンが多いのでパン屋さんで見るパンが自宅で焼ける感動を実感できると思います。

静止画の限界を超えて

本を出版するにあたって一番の不安は静止画で伝えたいことをきちんと伝えられるかどうかでした。

動きがあるからこそ、私のパンのレシピを見てくれている人も多いと思います。

そして、せっかく期待してお金を出して買った本で失敗する人を出したくないという強い思いがありました。

もちろん何回も試作を重ねてこれ以上に作りやすいレシピはないと言うところまで煮詰めたレシピしか載せていません。

伝えたいことが正確に伝わるかどうかの問題です。

だから、この書籍に載っているレシピ全てに動画をつけることにしました。

それも、以前からコメントで多かったこねるシーンのノーカットバージョンです。

パンを作るときにはスマホで横で一緒に再生して同じ動きをするだけで失敗なくパンが作れるはずです。

正直、作業量がとても多くて大変でした。

このために他の多くを犠牲にしましたが、おかげで最高の本ができたと思っています。

10年先も…

思い返せば私が初めてパンを作ったのも父親の書斎にパンの本があったからでした。

この本も同じように10年経ってもこの書籍を手にした人だけでなく旦那さんや娘さん、息子さん、他の誰かがパン作りを好きになるきっかけになればいいなと思います。

完全感覚ベイカー