
家庭で作るケーキとして人気が高いシフォンケーキ。
手軽な材料で作れるので、簡単に作れるケーキだと思われがちです。
でも、シンプルなものほど誤魔化しが効かないのできちんとポイントを押さえておかないと、イマイチな仕上がりになってしまいます。
今回の記事では、シフォンケーキのコツについて理論的にわかりやすく解説をしていきたいと思います。
コツ1、卵黄の生地から作る。

シフォンケーキは卵黄と薄力粉などを混ぜた生地とメレンゲを組み合わせて作るケーキです。
手間をかけずに作るなら、ハンドミキサーでメレンゲを泡だてた後にそのまま卵黄の生地を作った方が、ハンドミキサーの羽をそのまま使い回せるので、洗う手間が省けます。
しかし、メレンゲの泡は時間とともに弾けて無くなってしまうので、よりボリューム感のあるふわふわなシフォンケーキを作りたければ、卵黄の生地を作った後に、メレンゲを作る方が理想的です。
ただ、注意点としては卵白に少しでも卵黄や油分が入ってしまうと泡立たなくなってしまうので、ハンドミキサーで同じ羽を使うときはきちんと洗って、水気を切って使いましょう。
コツ2、メレンゲの砂糖は3回に分けて入れる
メレンゲをよりボリューミーに作りたければ、砂糖を入れるタイミングがとても重要になってきます。
砂糖は水分を保持する性質を持っているので、卵白を泡立てる前に砂糖を入れてしまうと泡立ちにくい状態になってしまいます。
そのため、メレンゲを作る時はまずは卵白だけで軽く泡を立てます。
目安としては泡がハンドミキサーの羽に引っかかって、落ちた時に立体感があるくらいのところまで泡だてます。

この段階で1回目の砂糖を入れます。(入れる量は全体の1/3くらい)

そして2回目の砂糖を入れるタイミングはゆっくり持ち上げた時にツノが立つくらいのところです。

3回目のタイミングは、ハンドミキサーの通った後がしわになって残るくらいのところで入れます。
この、3回に分けて入れることでよりボリュームがあってシルキーな仕上がりになります。
コツ3、メレンゲの仕上がりに近づくにつれて低速にする
ハンドミキサーの回転数が早いほど、メレンゲは早くできあがります。
最初のうちは高速で泡だてていいのですが、ずっと高速のままだとメレンゲのキメが荒くなったままになります。
そこで、仕上がりの直前で回転数を落としてみましょう。
そうすると、メレンゲのキメが細かくなり滑らかな口当たりに変わります。
コツ4、切り混ぜ
最大のポイントは切り混ぜです。
綺麗にメレンゲを作ることができても、その泡を混ぜる時に潰してしまったら意味がないです。
泡をできるだけ潰さないように卵黄の生地とメレンゲを切って混ぜる必要があります。

まず、ゴムベラで縦方向に一回切ります。
そして空いている手で1/4回転させます。
ゴムベラのカーブとボールのカーブが接するように意識するとうまくいきますよ。

くれぐれもガチャガチャ混ぜないようにしましょう。
せっかくの泡が潰れてしまって、ボリュームに欠ける仕上がりになってしまします。
コツ5、生地完成の目安はリュバン状
焼く直前の生地の状態はリュバン状が理想です。
ひらひらと帯状になって落ちていく状態ですね。
シフォンケーキの場合は3~5mmくらいの厚みがあって落ちていくのがベストです。

まとめ
今回はシフォンケーキのポイントについて色々書いてみましたが、いかがでしたでしょうか?
既存の知識もあったかと思いますが、改めてもう一度意識してもらうとよりクオリティーの高いケーキになるかも知れません。
YouTubeの動画でも詳しく解説をしているのでこちらも見てみてください。