オーブンに入り切らない量のパンを効率的に焼く方法

せっかくパンを作るのであれば一度にたくさん作りたいですよね。

先日、私のYouTubeでこんなコメントをいただきました。

家庭用のオーブンは容量が限られているので、たくさん焼きたくても限界があります。とはいえ何回も作ると体力的にも時間的にも厳しいものがあります。

そこで、今回の記事では一度に大量にパンを仕込むアドバイスを書いていこうと思います。

1、温度管理をして発酵を調節する。

パンをたくさん作るときの1番の課題は発酵のタイミングを見て焼き上げることです。

パン生地をたくさん作っても焼きで後が詰まってしまうと最後に焼く生地は過発酵になって味や風味や形が悪くなります。

そこで、私だったらオーブンに入る量で切り分けて温度を変えて発酵のスピードを調節します。

具体的には、一度で入りきらない生地は冷蔵庫などに入れて置いて発酵を遅くします。

イーストは4℃以下なら休眠状態になるので発酵が進まなくなります。

そうすれば、生地は一気にたくさん仕込んでも焼くときは数回に分けられます。

また、冬場などは気温が低いので室温に置いておいても発酵を遅らせることができます。

2、冷蔵庫で温度調節する場合

冷蔵庫で発酵を遅くするタイミングは一次発酵の時と最終発酵(ホイロ)の時が良いかと思います。

一次発酵で冷蔵するメリット

一次発酵で冷蔵するメリットは作業時間を大きく分割できることです。

例えば、半分は午前に焼いて残りは夕方に焼くといった時間を大きく開けての焼成ができます。

4℃以下の環境であれば48時間くらいはきちんとパンが作れます。

生地を寝かせる検証の生地が参考になると思います。

一次発酵で冷蔵するデメリット

デメリットに関しては、作業が多くなることです。

冷蔵庫から出して温度を戻して、発酵させて成形して・・・と作業の手順が増えます。

だから、間髪空けずにパンを連続して焼きたい時には不向きだと言えます。

最終発酵で冷蔵するメリット

最終発酵が終わって冷蔵するメリットは、成形まで終わっているのであとは焼くだけで済むことです。

たくさん仕込んで焼成を数回に分けてなるべく早く焼きたい時におすすめの方法です。

一度にオーブンに入る量だけ発酵しやすい温度(35度くらい)に置いておき、入りきらないものは冷蔵庫に入れて、タイミングをみて温度を変えて見ましょう。

最終発酵で冷蔵するデメリット

デメリットは、成形が完了しているのでおそらく生地は天板に並べられていたり型に入った状態だと思うので、冷蔵庫のスペースをかなりとってしまいます。

また、最終発酵完了の見極めが難しいこともデメリットです。

生地の温度で発酵のスピードが変わってくるので生地の状態に合わせて臨機応変に作業を進められるかどうかが大切になります。

関連記事

発酵を難しく考えなくてOK

散々発酵の見極めが難しいと書いてきましたが、趣味でのパン作りであればそんなに難しく発酵を考える必要はないと私は思います。

最終発酵の見極めはひとまわり生地が大きくなって、ちょっと指で押してみたらほんのり指の跡が残るくらいに緩んでいたらOK!

また、うまく行かないことがあってもいろんな状態の生地を経験することで勉強になるのでパン作りは必然的に上達していくと思います。

まとめ

・生地を分けて焼きたいときは温度調節をして発酵を遅らせろ

・時間を空けて焼く時は一次発酵の時に冷蔵がおすすめ

・連続してすぐに焼きたい時は最終発酵の時に冷蔵庫へ

完全感覚ベイカー