シュトーレンってどんなパン

12月に入ってよく目にするパン、シュトーレン。

小さい割に、他のパンに比べてやけに高い。

なんなんだ、このパンは?

パン好きでないとこんな疑問が湧いてきても不思議ではないです。

この記事ではシュトーレンについて、どんなパンなのか解説してみたいと思います。

なぜ高いのか?

シュトーレンは他のパンに比べて高額なパンです。

なぜなら使っている材料が他のパンよりも高いからです。

シュトーレンは水分の代わりにバターや卵を使って生地をまとめて作るパンです。

さらに、ドライフルーツやナッツをこれでもか!ってくらいたっぷり入れてつくります。

シュトーレンの味わいはパンの言うよりもフルーツがたっぷり入ったパウンドケーキのようです。

甘くて芳醇なバターの香り、フルーツの味やしっとりとした食感は本当に美味しいです。

本場ドイツでも発酵菓子として、食事パンというよりもお菓子として食べられています。

なぜクリスマス時期に売るのか?

ドイツでは古くから、クリスマスの教会への贈り物として、バターや卵など(当時高価だったもの)をたっぷりと贅沢に使ったパンを献上していました。

その伝統に習って日本でもクリスマスのパンとして認知されるようになりました。

でも、本来シュトーレンはクリスマスに食べるパンではなく、クリスマスの4週間前に焼いて、少しずつスライスして食べながら、クリスマスの訪れを楽しみに待つように食べていきます。

パンは通常、焼きたてが一番美味しく日が経つと乾燥して美味しくなくなるものです。

でも、シュトーレンは反対に時間が経つほどバターの味やドライフルーツの風味がパンの中で熟成して美味しくなっていくのです。

美味しさが増してきたから、クリスマスは近いなって、感じながらドイツの人たちはシュトーレンを食べているのです。

シュトーレンは長期保存ができる

普通のパンの作り方なら4週間もすればカビが生えて腐っていきます。

でも、シュトーレンは日持ちします。

その秘密は、水分のかわりにバターの油分で生地をまとめているため、雑菌が繁殖しにくいのです。

さらにシュトーレンの表面に塗られた大量の澄ましバター、そして砂糖のコーティング!

これが最強のバリアーになります。

パンの表面にバターをたんまり塗ることでパンの水分を蒸発するのを防ぐし、外から不純物がパンの内側に入り込むのを防ぎます。

そして、表面の大量のお砂糖もパンの保存性を高めます。(キャンディは腐らないですよね!)

シュトーレンの食べ方

シュトーレンはたっぷりの砂糖とバターを使っているので、薄くスライスして少しずつ食べて行きます。

(分厚いと重たくて食べきることにはきっとうんざりしちゃいます…)

切る時も中央から真っ二つに切って、保存するときは切り口同士をくっつけて、ラップやアルミホイルに包んで保存します。

シュトーレンは日が経つごとに味わいも変化していくので、一気に食べずに時間をかけて食べることもおすすめ!

プレゼントにも

シュトーレンは最近認知もされてきて、なかなか自分で買うには躊躇する金額でもあります。(私は躊躇なく買ってしまいますが…)

そこで、プレゼントにすることもオススメです。

私の周りにも実際にシュトーレンを食べたことがある人が少ないです。

でも、そんな人にプレゼントすると、その美味しさに感動する人が多いです。

気になってたけど、食べたことがないものってもらうと嬉しいですもんね!

わたしのYouTubeではシュトーレンの作り方もレクチャーしているので、手作りしたい方や、もっと深く知りたい人はぜひ見てみてください!