パン作りの米粉・ライ麦・全粒粉をざっくり解説

パンは材料を変えるだけで食感や味わいに変化を出すことができます。

そこで、今回の記事では小麦粉と併用して使われる代表的な穀物の米粉・ライ麦・全粒粉の使い方と特徴をざっくり解説していこうと思います。

仕上がりの特徴

米粉

表面はお煎餅のようなパリッとしたクリスピーな食感になり、内側のクラムの部分はお餅のようなもっちりしっとりした食感に仕上がります。

薄焼にしてパリッとした食感にピザを作るのもいいですし、食パンのように大きく焼いて中のもっちりした食感を楽しむ使い方をするのもいいですね。

ライ麦

素朴な穀物感がプラスされてほろほろとほどけるような口当たりのパンに仕上がります。

また、酸味のある穀物なのでドライフルーツのような甘さの強い食材やチーズなどの乳製品とも相性がいいのが特徴です。

全粒粉

小麦の胚芽やふすまも含めた状態で粉にしたものが全粒粉なので、穀物の風味がしっかりするパンに仕上がります。

また、胚芽のつぶつぶした食感も加わるのでパンにアクセントをつけたい時やサンドイッチのようなパンの存在感をしっかり出したい時に使うのがおすすめです。

食物繊維やミネラルが豊富で糖質が低いので健康志向の方にもいいですね。

使う分量の目安

米粉

米粉の割合が増えれば増えるほど、パンは膨らみにくくなり、詰まったような食感になります。

以前に米粉の割合を変えて比較検証をしたことがあるのですが、ベーカーズ%の30~40%を目安に使うのが私のおすすめです。

ライ麦

ライ麦もグルテンを含まない粉で割合が多くなると膨らみにくいパンになります。

また、多く入るほど酸味も強くなるので具材を混ぜ込んだり、味の濃いおかずと合わせたりする必要があります。(ベーカーズ%で40~80%くらい)

反対にライ麦の割合を減らして小麦粉を増やすとふんわりとした口あたりの軽いパンに仕上がります。(ライ麦のベーカーズ%で10~40%くらい)

全粒粉

全粒粉のおすすめは40~60%くらい配合するとしっかりと全粒粉の風味を感じることができると思います。

製粉する前の小麦なので、入れる割合が少ないと小麦粉だけで作るパンと大差がなくなると私は感じています。

こちらも検証で動画を作っているので深く知りたい方はぜひご覧ください。

まとめ

パンに使う粉をちょっと変えるだけで、いつもとは違う個性のあるパンができます。

粉の使い方と特徴を知っておくだけで作れるパンの選択肢が増えるのでよりパン作りが楽しくなると思います。

さらに、パン屋さんでパンを買うときに選ぶ基準ができるのでよりパンのある生活が豊かになるかなと思います。

この記事が皆さんのパンライフに何らかのいい影響があれば嬉しく思います。

完全感覚ベイカー

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