レーズンシュガーパンの作り方

先日YouTubeのコメントで、初心者でも作りやすいレーズンシュガーパンを作ってくださいと、リクエストをいただきました。

コメントを読み進めていくと、その視聴者さんのお子様がパンがとっても好きで子供のために作ったあげたいとのことでした。

パン作りって作る楽しさもあるけど、作ったものを誰かに食べてもらう楽しさもありますよね。

私がパンにハマった理由の一つも、誰かにプレゼントしたパンを

「美味しい」

って言って褒めてもらったことでした。

ということで、

今回はなるべく作りやすいレシピでレーズンシュガーパンを紹介していこうと思います。

レシピ

材料(8個分)

  • 強力粉 (80%) 160g
  • 薄力粉 (20%) 40g
  • 塩 (1%) 2g
  • イースト(1%)  2g
  • 砂糖 (10%) 20g
  • バター (5%) 20g
  • 溶き卵 (12%) 24g
  • 水 (55%) 110g
  • バター (10%) 20g
  • レーズン (40%) 80g

レシピのポイント

1、薄力粉をブレンドすることで歯切れのいい軽い食感の生地に

薄力粉はもちもち成分の「グルテン」が少ないので、さっくりした食感に仕上がります。

惣菜パンや菓子パンと相性のいい粉のブレンドにしてみました。

2、卵を使ってリッチな味わいに!

卵が入る生地は風味豊かで甘い具材と相性がいいです。

極端に表現するとシュー生地のような食感になります。

(パンとシューのハーフみたいなイメージですね!)

作り方

1、レーズンの準備

レーズンは使う前に熱湯をまわしかけてオイルコーティングを外しておきます。

ドライフルーツは糖分が多いので、オイルコーティングしておくことでくっつくのを防止しているので、ほとんどのドライフルーツはコーティングされています。

また、熱湯をかけてレーズンを戻しておくことで、ふっくらした肉厚な状態で使うことができます。

この下処理をするだけで、レーズンの食感が全く違ってきます。

2、生地をこねる

バターとレーズン以外の材料をボールに入れてひとまとまりしてから、こねていきます。

薄力粉の入った生地は、柔らかくふわふわした触感です。

生地としては初めのうちはベタつくのですが、こね続ければ素直にまとまってくれる可愛さがある生地です。

生地の表面にハリと弾力が出てきたら、バターを入れてこねていきます。

バターの入れたての時はベタベタするのですが、5分ほどこねていくとまとまりが出てきます。

バターが馴染んできて、生地が薄い膜が張るようになったらレーズンを混ぜ込んで行きます。

3、レーズンの混ぜ込み

生地を広く広げて、よく水気を切ったレーズンを並べていきます。

レーズンが湿っているとパン生地も濡れてしまって生焼けの原因になるので、よく水分を切っておくのは結構大事なポイントだったりします。

手前からレーズンを巻き込んで、

縦方向にして、

さらにくるくるします。

ビヨーーーンと伸ばして、レーズンが均一になるまで繰り返していきます。

均一になったら発酵させます。

4、一次発酵(35度 40~50分)

発酵前の丸める時はなるべくドライフルーツが内側になるようにします。

外に出ていると、焼きた時に黒焦げになってしまい、苦味になってしまいます。

生地の大きさが2倍くらいになるまで発酵させていきます。

発酵させる時は生地が乾燥しないように、ラップをボールにかぶせておきましょう。

電子レンジの発酵機能や発酵器があればそれを使っていただけたら、いいですし、なければ、40度くらいに温めたお湯の上に浮かべておけば発酵はスムーズに進みます。

発酵した生地はフィンガーテストをして発酵具合を見極めます。

指の穴が塞がらなければ発酵が良好に進んでいます。

5、分割

生地をおよそ55gで分割をします。

おそらく上記の分量なら8個できると思います。

分割後、丸め直して10分間生地を休ませます。(ベンチタイム)

6、成形

生地を丸く整えます。

ここで改めて丸め直すことで、生地のグルテンの向きが揃うので、成形した時に綺麗に焼き上げるという目的があります。

丸め終わった生地は表面に卵を塗って、それを接着剤代わりにしてグラニュー糖をくっつけます。

全ての生地にグラニュー糖がコーティングできたら、生地は乾燥しないようにラップや濡れ布巾をかぶせて、そのまま二次発酵に入れていきます。

7、二次発酵(35度 30~35分)

今回のパンはふっくら感を出したいので、発酵時間はしっかりとります。

大きさが1.5倍くらいになれば発酵完了です。

二次発酵の時間が長ければ長いほど、イーストのガスが生地のに溜まっていくので、ボリュームが大きくなり、生地の密度は低くなるので軽い食感になります。

発酵が終わった生地はてっぺんの部分にハサミで十字に切り込みを入れて、切り口にバターをのせます。

バターは焼いている間も生地を柔らかい状態でキープしてくれるので、切り口が大きく開くようになります。

また、滴って落ちたバターを生地が吸うことで生地の表面にバターの風味がつきます。

(これが本当に美味しい罪な香りなんですよね。)

8、焼成(190度 12~15分)

二次発酵が終わる10分ほど前に予熱を入れておきましょう。

焼き色を見ながら、時間を調整してパンを焼いていきます。

焼き上がりはこんな感じです!

食べやすい大きさで作っているので、軽食や朝ごはんにもぴったりですね!

作り方を動画で確認する

編集後記

今回はお子様に作りたいというリクエストで考案したレシピでした。

パン作りに限らず、人に何かをしたいっていう動機で行動することってとっても素敵だし素晴らしいですね!

とっても嬉しくなります。

子供達の美味しいパンの記憶がお母さんの作ったパンになることの手助けが少しでもできたなら、これ以上に嬉しいことはないです。

完全感覚ベイカー