手ごねとホームベーカリーの違い

ホームベーカリーは材料を入れてボタンを押すだけで好きな時に焼きたてのパンが作れる家電!

今や知らない人はいないであろう家電です。

その普及は年々上昇していて、今や20%の家庭にあるそうです。

このホームベーカリーのおかげでパン作りがとても手軽になり、パン作りが趣味という方も増えました。

ボタン1つでパンが作れるようになりましたが、機械の中身で起きていることを実際に人の手だけで作ろうとすると、急に難しく感じる人も多いと思います。

そして、自分で作るよりも機械にお任せした方が美味しいと思っている人も多いようです。

それでは実際に、手ごねとホームベーカリーのどちらに軍配があがるのでしょうか。

今回は手ごねとホームベーカリーの違いについて考察していきたいと思います。

こね方の違い

手ごねの強みは生地のこねあがりを感じることができる点です。

生地のこねあがりは素材の配合によって少しづつ変わってきます。

ホームベーカリーではどんな配合にしよとほとんど同じこね方のしかできないので、薄力粉をパンを作ろうが、全粒粉で作ろうが関係なしと言ったところです。

こねる強さの強弱、叩きごねのをしてみたり、しなかったりの判断、途中での水分の調整などができるのは手ごねの強みと言えるでしょう。

一方でホームベーカリーの強みは、密閉された空間の中で生地をまとまられるということです。

どんなに水分量が多くてもパン仕上がるし、どんなにべたつく生地でも関係ないですよね!

手ごねでは難しい生地をこねあげることができます!

発酵の違い

発酵のむずかしいところは、使う酵母の種類や気温、生地の水分量によって大きく発酵の仕方が違うところです。

夏に作るのと冬に作るのでも大きく違いますし、インスタントドライイーストか天然酵母かでも発酵のスピードは何倍も違いがあるので、その判断は人の目に大きく軍配が上がります。

ホームベーカリーの場合、どんな生地でも膨らませなくてはいけないので、夏場や発酵の早い酵母を使った場合には過発酵になることもしばし見られます。

しかし、生地をの温度を均一にキープできる環境はとても便利で効率的に発酵させられるので、発酵にかかる時間は最短でできるようです。

ガス抜き・成形の違い

ホームベーカリーには絶対にできないことは、パンをホームベーカリーの焼き型以外の形に焼けないということですね。

ここが最大の違いだと思います。

手ごねの場合、分割してバターロールを作ったり、シナモンロールにしたりと好きな形に成形ができます。

ホームベーカリーの場合にもレーズンやナッツを混ぜ込む機能もあるようですが、手ごねの場合に作れるパンはホームベーカリーとは比べようのないくらいたくさんあります。

もちろん、一次発酵までホームベーカリーに任せて、成形から手で作る方も多いと思います。

この方法が一番簡単で手軽にいろんなパンが作れる方法だと思います。

発酵後のガス抜きも小さな羽1つだけで全体のガスをほどよく均一に抜くことは困難なようです。

そのせいか、ホームベーカリーで作る食パンは焼いた後にシワが入ったり、部分的にしぼんだりするのが目立ちます。

中身も気泡が大きく、キメが荒い食パンに焼き上がります。

焼成

ホームベーカリーで焼くパンはクラスト(パンの耳)が分厚く仕上がります。

ホームベーカリーはオーブンとは違って焼く温度に達するまでの間も生地に熱が伝わり続けます。

生地の加熱されている時間が長くなるので、どうしてもクラストが分厚くなり、生地中の水分も加熱時間の分、蒸発するのでパサつきやすいパンになります。

オーブンでパンを焼く場合は焼きたい温度で直接火を通せるので、焼き色のつき方やクラム(中身)の水分量が焼き時間と温度で調節できます。

また、焼き温度や時間は生地の素材や配合によっても理想とするところが違うので、それに合わせて焼くことができますね!

ホームベーカリーのまとめ

ホームベーカリーはとにかく楽

技術がなくてもオッケー

キメが荒いので比較的軽い食感

出来上がったパンはパサつきやすい

手ごねのまとめ

手間がかかる

技術と経験が必要

生地に合わせた発酵ができる

作れるパンのバリエーションが広い

生地に合わせた焼成ができる