MORETHANE BAKERY (モアザンベーカリー)をレビュー

日差しが肌を突き刺すような暑い日が続いて、店内の涼しさがより心地よく感じる7月中旬。

久々にパン屋さんのレビューを書こうと思ったのは、並んでいるパンが可愛くて、ついつい写真が撮りたくなって、それを誰かに見て欲しいって思ったから。

今日は休みだというのに午後からの降水確率は90%で、せっかくの釣りの予定がなくなってしまった。

何もしないのももったいないし、何かをしないと自分の気持ちが清算できないなと思い、いつもより早起きをしてパン屋に行くことにした。

火曜の朝7:30。

都庁前駅は会社に向かう人でごった返していた。でも、休みの日の通勤ラッシュは不思議と気持ち的にかなり楽なところがある。

新宿中央公園に入るとランニングしているおじさんや、スケボーを朝から練習しているお兄さんの姿があって歩いて数分なのに流れている時間がちょっと違うなーなんて感じながら、平日にのんびりしている自分と同じでなんか親近感が芽生えた。

のんびり公園散歩して、道路を渡ったすぐのところに今回の目的地はあった。

ホテルの一階にあるmorethanbakery(モアザンベーカリー)。

何度か名前は聞いたことはあるものの、訪れるのは今回が初めて。

一人でちょっと緊張しながらホテルのエントランスに入ってみる。

するとそこにはおしゃれだけどどこか愛着のある空間が広がっていた。

入って右手にはレストランとバーカウンターがあって、左手にはベーカリーがあった。

ドーナツにマフィンにベーグル、食パン、サンドイッチとバランスよく商品がラインナップされている。

売り場の面積は広くないものの、綺麗に整列したパンたちは、どれもがモデルさんみたいに凛と佇んでいて、まるでカメラを向けられるのを待っているみたい。

パンは全て店内で焼き上げられるいるみたいで、サンド系も全部が店内でハンドメイドなんだとか。

新宿という土地柄とのギャップもあってハンドメイドという言葉がより輝きを増しているように感じた。

その言葉につられてついつい買ったツナサンド(820円)とアイスラテS(600円)。

カンパーニュのスライスにトマト、レタス、ブロッコリースプラウト、ツナマヨがサンドされたボリューム満点の一品。

クラストの部分は多少固さがあって、キレイに噛み切るのは苦戦したけど、クラムは軽くて柔らかくて実に美味しい。

具沢山でみずみずしい野菜たちにカンパーニュの穀物の風味がとても相性が良い。

一口目に感じたクラストの固さは、最後の一口ではきちんとパンの存在感を感じられて、ちゃんとパンを食べたっていう感覚で終われる。

これも考えられたバランスだったらすごいなーなんて思って、ぺろっと食べきってしまった。

さすがにホテルに併設されているだけあって、それなりの金額だったけど、店内の広々とした空間と洗練された雰囲気はそれに見合うものがあった。

だからこそ、こうやってゆったりとブログを書けたりするのも、きっと駅前のスタバとかだと同じように落ち着いてできなかったと思う。

1500円くらいでこの贅沢が味わえるのなら、休日のご褒美としても高くはないし、新宿にデートする時やゆっくり友達と過ごしたい時にまた使いたいと思わせてくれる。

大都会新宿に静かな自分だけの秘密の場所を見つけたような、そんな感覚のパン屋さんでした。

ご馳走様でした。