マリトッツォの作り方

最近になって良く見かけるようになったマリトッツォ。

今回は自宅で手軽に作れる方法をレクチャーしていこうと思います。

マリトッツォとは

マリトッツォはイタリアのローマ発祥のドルチェです。

バターと卵をたっぷり使ったブリオッシュの生地にオレンジピールで香りを加えて、生クリームをたっぷり挟んだ菓子パンです。

その歴史は古く、ローマ時代にまで遡るのだとか。

マリトッツォは夫を意味するマリートが語源になっているとされています。それは男性から好きな女性にプレゼントをする習慣があったことに起因するそうです。

こんな可愛いパンをプレゼントするなんてロマンチックでイタリアらしいですね!

レシピ

材料ベーカーズ%8個分(g)
強力粉(カメリヤ)100250
イースト(赤サフ)1.64
25
砂糖615
溶き卵(全卵)3075
オレンジジュース40100
無塩バター1537
(挟むクリーム)
グラニュー糖1640
生クリーム160400

本場ではオレンジピールで香り付けをしますが、川を使うので無農薬のものを揃えたり、果実はパンには使わないので、今回は手軽にオレンジジュースを仕込み水に使っていきます。

作り方

STEP.1
生地を作ります
レシピの生地のうちバター以外の材料をボールの中に入れてひとまとまりになるまでゴムベラで混ぜましょう。
ひとまとまりになったら台に擦り付けるようにこねていきます。
オレンジジュースに糖分が多く含まれているので生地は少しベタベタすると思いますが頑張ってこねましょう。

STEP.2
バターを加えてこねます
ブリオッシュはバターをたくさん使う生地です。
バターが入ってからは柔らかさがまして台にくっつくようになります。その都度カードで綺麗にしながら生地をまとめていきましょう。

注意
バターが多く入る生地の注意点は生地の温度を上げすぎないことです。バターが分離して生地がボソボソになってしまいます
夏場に作る場合などは仕込み水の温度を低くしたり、生地をこねている途中で冷蔵庫で冷やしたりと温度管理をする必要がありますね。

STEP.3
一次発酵
生地がまとまってきて、グルテン膜が綺麗に張るようになったら、丸く整えます。ボールに戻してラップをしたら発酵させます。
STEP.4
ガス抜き・成形
発酵の見極めは生地の大きさが2倍くらいになればOKです。
粉のついた指を生地に挿してみて、くぼみが萎まなければ発酵良好の印です(フィンガーテスト)
生地を8等分に分割したら丸く整えて天板に並べます。

STEP.5
最終発酵
今回はシンプルな丸の成形なのでベンチタイムは取らずそのままラップをして最終発酵させます。

STEP.6
焼成前
発酵が終わる15分ほど前にオーブンの予熱を200℃で入れておきましょう。
もし、発酵にオーブンを使っているようなら残りの時間はオーブンから出して室温で置いておいてOKです。

MEMO
生地の大きが2倍くらいになったら発酵完了です。ちなみに最終発酵の見極めは指で軽く生地を押した時に指の跡がほんのり残る状態です。
STEP.7
焼成(200℃ 13~15分)
表面に均一に溶き卵を塗ったら焼成します。

MEMO
卵を塗ることで焼き上がりの色が良くなり艶がある仕上がりになります。

焼き上がったら良く荒熱を取っておきましょう。

STEP.8
ホイップクリームを作ります
生クリームとグラニュー糖をボールの中に入れてホイップしていきます。 挟んでもクリームがダレないように今回は固めの9分立てにします。

MEMO
生クリームは乳脂肪分が多いほど固く泡立つので、このレシピでは47%のものを使っています。
STEP.9
仕上げ
クリームが完成したらブリオッシュに挟んで完成です。アレンジで粉糖をふったり、フルーツを挟んだりしてもいいですね!

編集後記

流行りのパンもお家で作ると好きな量で好きなアレンジができるようになります。

もちろん買って食べるのもいいですが、パン作りは作ることそのものが楽しいので、完成した時の達成感がありますよね!

これからも、多くの人が作りたいって思えるパンのレシピを考えていくので、ぜひ今後ともよろしくお願いします。

完全感覚ベイカー

動画で作り方を確認できます