パン作りに適した環境を整えよう。
パン生地を適切な状態で扱うことは、パンを作るにあたってとても重要なことです。
だからと言って、なにか特別なことをする必要はありませんが、製パンにとって理想の環境は、気温20~25℃の間で湿度は50~70%に保っておくとよいでしょう。人間の過ごしやすい環境はパン生地にとっても過ごしやすいのです。私たちが普通に過ごしていて、寒すぎと感じないこと、乾燥していると感じない環境を整えてあげてください。その時の季節や天気によっても左右されるとは思いますが、その時は発酵機やレンジの機能を活用してあげましょう。
パン作りは酵母の働きがすべての決め手になります。パンを作るということは命そのものを扱うことと変わりないのできちんとした環境を整えてあげましょう。
スペースを確保しよう。
ホームベーカリーを使って生地をこねるときでも、成形をするときにスペースが必要になります。
作るパンの種類でも変わってきますが、50cm四方の広さはほしいところです。もちろんスペースが確保できないときなどは工夫次第ではそれよりも狭いところでできないことはないですが、こね台などを活用すればリビングテーブルなどでもこねることはできます。
こねる前にきちんと準備をしよう。
パンをこね始めると手が汚れたり、ほかのことをしていると生地が乾燥したりするので、すべての道具をそろえた状態で、材料の計量もすべて終わっている状態でこね始めましょう。
また、こね台は清潔な状態にしておきたいのでアルコールとキッチンペーパーなどできちんと除菌した状態で始められるといいですね。パン生地は直接手で触れるものなので手洗いも気を付けたいですね。
計量は正確にしよう。
パン作りは料理と違って、使う塩の分量や酵母の分量が1g違うだけでも全く別のものができてしまいます。
どれだけ経験を積んだ人でも計量なしにパンを作ることはできないのできちんと計ることが大切です。
理想は0.1g単位ではかれる計量器がいいのですが、最低でも1g単位で計れる計量器をパン作りの時には使ってください。
また、初めのころはレシピに忠実に作ることが上達の近道です。自分流のアレンジを加えるのは技術と知識が身についてからじゃないと失敗してしまいます。
(例えば、水100㏄の代わりを牛乳100㏄で代用することはできません。生地中の水分不足で失敗の原因になります。)
パン作りは作業の一つひとつがとても繊細で、おいしいパンを作るのは生き物をよく育てることと同じなので、丁寧さを心がけてやってみてください。パンの奥深さに気づくと思います。