ISEPANとは新宿伊勢丹で開催されているパン好きのためのパンの祭典のこと。

つまりはパンの魅力に取り憑かれた人たちの巣窟ということです。
ここでは日本中の有名なパンが一堂に集結して、所狭しとショーケースに並べられるのです。


パン好きにとってみたらその空間はまるで、美術展や博覧会のような、心の芯をぐっと惹きつけられるような光景でした。
それを買って食べることができるなんて、そんな期待を抱えているからなのか、パンを買う列に並ぶのさえもワクワク感を覚えてしまいます。


列が進んでショーケースの前に立った時、ふと、思いもよらない自分の本音に気づいたのです。
選べない…
どれも魅力的に見えて、選べないのです。
注文は何にしますか?
店員さんに聞かれると、わたしはこう答えていました。
この中で一番人気で美味しいパンはどれですか?
我ながらナイスな質問だと思いました。笑
甘い系のパンとしょっぱい系だとどちらがよろしいですか?
その両方で、四個ほどお願いします。
お寿司屋さんでもあるまいし、まさかのパン屋さんでおまかせの注文をしてしまいました。
今思い返すと、それが一番イイ選択でした。
やっぱり働いている人の感覚は金額やパンの大きさなどではなくパンそのものに向いているからです。
買う側は金額やら大きさやらのコスパが少なくとも選択の要素に入ってきて、時として、その考え方はいいものを選ぶ妨げになったりしますからね。

もちろん、味の点でも満足のいくものばかりでした。
味の感想については動画内で残してまります。