この記事では、ふわふわしっとりしたパンを作るために、焼き上げる時間について解説していこうと思います。
まず初めに、しっとりしているパンは水分を多く含んでいることが絶対条件になってきます。
つまり一番やってはいけないことは、パンを焼きすぎて水分を生地から飛ばしてしまうこと。
パンに限らずどんな食材も焼けば焼くだけ水分は生地から抜けていってしまうので、ぱさぱさな食感になってしまいます。
だけれど、パンの場合は火が通り切っていないとパンが生焼けになってしまい、食べれないものになってしまいます。
では、パンはどのように火が通って、火が通った状態を何で判断すればいいのでしょうか。
パンはどのように火が通るのか
パンを加熱していくと温度の伝わり方に応じて、生地がどんどん変化をしていきます。
1、オーブン入れたて時(生地温度50~60℃)
生地の表面がしっとりとして柔らかそうなそうな見た目になる。
触ったら形が簡単に変わってしまいそうな、ぶよぶよの状態。(デンプンの糊化)
まだ、中は生の状態。
2、表面が少し乾燥したような感じになる。
触っても表面の部分は形が変わらなそうな質感。でも、強く押したら「ぶにゅ」っといきそうな感じ。(デンプンの糊化~固化)
表面に近い生地は火が通っているが、中心は生の状態。
3、表面が乾燥してきて焼き色が少しつき始めるころ。軽くつかんでも形が変わらないような感じ。
デンプンに火が通って食べられる状態になってきている。(デンプンの固化)
底面に焼き色がついていれば火が入っている合図。
この時生地が一番ふわふわでしっとりしている。
4、焼き色がしっかりとついてくる。香ばしい香りが立ち込める。
焼きあがったパンの見た目とほとんど変わらない状態。
焼き色がしっかりついていなくても、生地自体に火は通っていて食べられる状態にはある。でも、焼き色がしっかりとついてくる頃にパンの香ばしさや歯切れの良さ、くちどけの良さが出てくる。
まとめ
・しっとりもちもちのパンを焼くためには、パンの表面にしっかりと焼き色がつく前に取り出す!
・そして、火通りのチェックはパンの底に焼き色がついているかで判断!
(ついていなかったら、もう少し焼いてあげる。)
今回は焼くときにしっとり仕上げる方法を解説しましたが、しっとり感やもちもち感は材料の配合を変えることでもできるようになってきます。
(はちみつや水あめを使ったり、湯種を混ぜ込んだりする方法もあるので、気になる方は調べてみてください)