寒い日に食べる中華まんって、幸せな気持ちになりますよね。
もちろん具材も美味しいんだけど、あのほんのり甘くてふわふわした皮がうまい。
「あの皮だけでいいから無限に食べていたい」
今回のレシピはそんな人にぴったりの、中華まんの皮の部分だけ(花巻)の蒸しパンのレシピをご紹介します。
材料 (ベーカーズ%) 6個分
- 薄力粉 (80%) 136g
- 強力粉 (20%) 34g
- ベーキングパウダー(2.5%) 4g
- イースト (1.5%) 3g
- 塩 (0.5%) 1g
- 砂糖 (15%) 25g
- 水(ぬるま湯) (60%) 102g
- ラード (5%) 8g
この生地のポイント
薄力粉がメインになる生地
パン作りはほとんどが強力粉をベースにして生地を作っていきます。
でも、中華蒸しパン独特の軽い食感は薄力粉でしか出せません。
今回は薄力粉で作る生地が学べる内容になっています。
油脂はラードを使う
ラードは無味無臭の調理用の豚の脂です。これを使うことで、ジューシーなコクとしっとりした食感を出すことができます。
おそらく一般の家庭にはラードはないと思いますが、このラードを使うか使わないかで大きく変わるので、買い揃えるのがオススメです。
イーストとベーキングパウダーを併用して使う
イーストもベーキングパウダーも生地を膨らますために必要ですが、その働きには違いがあります。
ベーキングパウダーは水分と熱に反応してガスを作るのですが、その作り出す気泡は細かくて小さい気泡がたくさんできます。
その小さい気泡の集まりが、ふわふわしているけど程よい歯ごたえがある食感のポイントです。
作り方
生地をこねる
ラード以外の材料を混ぜ合わせて人まとまりにします。
台に擦り付けるようにしてこねていきます。
薄力粉を使った生地は、柔らかくてコシがなく、ベタベタしています。

でも頑張ってこね続けると生地同士がまとまるようになってきて、台にもくっつかなくなってきます。
ここまできたら、ラードを入れて刷り込むようにこねていきます。

より生地がしっとりしてきます。
表面がつるりと光沢のある状態になって、ハリと弾力が出てきたら、生地は完成なので発酵させます。

薄力粉はグルテンの量が少ないので、生地がつながる力が弱くてまとまりにくいです。
でも、このつながりの弱さがふんわりと軽い食感になるります。
こねるのは一苦労ですが、これができると感動するくらい美味しい蒸しパンができます。
一次発酵(35度 30〜40分)
完成した生地は、乾燥しないようにラップや濡布巾などを掛けて温かいところで発酵をさせます。

大きさが2倍くらいになれば発酵完了です。

不安な場合はフィンガーテストでも確かめることができます。
ふくらんだ生地に指を刺してみて、指の跡がくぼんで残れば発酵は良好です。
生地をボールから取り出して、丸く整えたら、10分ほど生地を休ませます。(ベンチタイム)
生地は柔らかくて、くっつきやすいので必要であれば打ち粉を使いながら扱いましょう。
成形
生地は綿棒を使って20×40cmの長方形に広げていきます。

広げられたら、サラダ油とバニラエッセンスを混ぜたものを塗り広げていきます。

生地に油を塗っておくことで、加熱しても生地同士がくっつかないようにすることができます。

手前から生地を巻いていき、棒状になったら、12等分に輪切りにしていきます。
巻目を揃えて生地を2個重ねて真ん中を菜箸で潰してくっつけます。

こんな感じの形になればOKです。

この蒸しパンは花のような形なので花巻(ホアジュアン)と言われています。
成形が終わった生地はクッキングシートに乗せて二次発酵させていきます。
二次発酵(35度 20~30分)
生地にラップをして乾燥しないようにしたら発酵させていきます。

二次発酵完了の見極めは生地の大きさが約1.5倍くらいになればOKです。

蒸す(中火で7〜9分間)
二次発酵中に蒸し器はすぐに蒸せるように準備をしておきましょう。
動画では、蒸し器の大ききさの関係で2回に分けて蒸していますが、蒸し器待ちの生地はそのまま常温においていて大丈夫です。

7〜9分間たったパンがこんな感じです。

そのまま食べても、ほんのり甘くて美味しいですし、炒め物のお供にしておかずと一緒に食べても実に美味しいパンです。
編集後記
今回はいつもの「パン」とはちょっと違う中華のジャンルのパンを作って見ました。
というのも、妹が中華まんの皮の部分がとても好きで、具材さえもいらないという食の好みの持ち主です。
実は身内からのリクエストということです。
普段は中華のパンなんて作らないものだから、知識もなければレシピの作り方さえ分からない状態からのスタートでした。
アマゾンで本を買って、勉強して、なんとなく知っている知識と結びつけて解釈をして見ました。
結果、思ったよりもきちんと中華まんの皮の部分ができました。
今回でしめしめと味をしめたので、寒くなってきたら具材を入れた中華まんに挑戦だと意気込んでいます。
(ちなみに、私は断然具材がゴロゴロ入った中華まんの方が好みなので、次回は自分の欲望を果たすために動画を作ろうかと考えています。)