可愛いクッキーの型を買うとテンションも上がるし、早くクッキーを作りたい気持ちになりますよね。
でも、いざ作ってみると型通りに焼きあがらなかったり、模様がはっきり出なかったりすることがあると思います。
「レシピ通り作っているのになぜかうまくいかない」
そんな経験をしたことはないでしょうか?
今回は型抜きクッキーが綺麗に作れる方法を徹底的に作り比べて検証してみました。
この記事ではクッキーの形がはっきり出やすくなる方法を失敗例を交えながら解説していこうと思います。
バターを混ぜすぎると膨らむは間違いだった!?
この検証をするにあたっていくつかネットで調べてみましたが、
「膨らむ原因はバターを混ぜすぎて空気を含ませるから」
と書いてあることが多く見受けられました。
今まで作ってクッキーを作ってきてそれを経験として思い当たる節がなかったので、あえてバターにたくさん空気を含ませたクッキーを作ってみました。
それがこちら。
(ん?なかなかキレイなのだが、、、)
形が出にくい端っこの部分もそこまで膨らんでいなくて、まあまあ綺麗にできました。
今回の結果をみると、バターに含ませた空気が焼き上げたクッキーに与える影響は少ないのかと思います。
形が崩れる本当の原因は生地の練り不足!
クッキーは一般的には練らずに作るとサクサクした仕上がりになると言われています。
練れば練るほど小麦粉のグルテンという粘り気の成分が作られて重たい食感になるのだとか。
でも、パン作りではパンの骨格を強くするためにグルテンをたくさん作ります。
練りが少ないことでグルテンが不足してクッキーの形が崩れる原因なのではないかと思い、あまり練らずにクッキーを焼いてみました。
それがこちら。
生地が広がってしまって形がかなりぼやけています。
なんの型で抜いたかもほとんどわからないですね。
焼き上がりの形の決め手はグルテン!
ここまでで、グルテンの不足が形を崩してしまう原因という説が濃厚になってきました。
そこで次は、グルテンが多くできる強力粉を使ってクッキーを焼いてみます。
焼き上がりはこちら
形もはっきり出ていて綺麗に焼き上がっています。
そして、おまけに強力粉を10%だけ多くして焼いてみた結果がこちらです。
型で抜いた時のエッジもしっかり出ていて一番良い仕上がりでした。
形も抜いた時と変わらず、顔や文字の入ったクッキーでも綺麗に焼き上がりそうです。
そして肝心の味と食感も、森永さんのムーンライトのようなリッチな味わいになりました。
(私はむしろこの食感の方が好きかも。)
まとめ
・バターの空気の含ませずぎは、あまり焼き上がりの状態に影響を与えない
・混ぜるのが少なくてグルテンが少ないと形が崩れやすい
(冷えているうちはバターに形を支えられているが、バターが溶けてからはグルテンがないと形が支えられずに崩れてしまう)
・よく練ったりグルテンの多い小麦粉を使うと形がキレイにキープされやすい