夏の暑い時期は、こねる作業だけでも一苦労です。
また、力が弱い女性なども手で捏ねるパンは大変な作業です。
そこで、今回ご紹介するのが、ほとんど捏ねずに美味しいバターロールが作れる方法です。
なるべく捏ねずに、楽して美味しいパンを作りたい方必見の内容になっています。
レシピ 8個分
- 強力粉 144g (80%)
- 薄力粉 36g (20%)
- 全卵 9g (5%)
- 牛乳 126g (70%)
- イースト 1g (0.5%)
- 砂糖 15g (8%)
- 塩 3g (1.5%)
- 無塩バター 9g (5%)
- 塗り卵 適量
生地作り
牛乳は電子レンジで人肌くらいまで温めます。
牛乳と卵を一緒のボールに入れてよくかき混ぜたら、ホットケーキの生地くらいのとろみになるように強力粉を入れていきます。
とろみがついてきたら、イースト、砂糖、塩を入れて、よく混ぜます。
残りの強力粉と薄力粉を入れて、生地が人まとまりになるまで、混ぜます。
生地を30分ほど休ませます。
休ませた後は、室温に戻して置いたバターを生地に練り込んで行きます。
この時、油っぽさがなくなるまで捏ねましょう。
(2〜3分くらい軽くこねればOKです。)
ここまでの解説
小麦粉は水分を加えてこねると、グルテンというまとまる成分が作られます。
グルテンは網目状につかながるので、その網目にイーストのガスが閉じ込められて、パンが膨らみます。
グルテンはこねるとつながる性質がある他に、時間を置くと自然とつながっていくという性質があります。
今回は捏ねない分、時間をかけてグルテンをつなげていく作戦です。
捏ねない分、素材同士が混ざり合わなかったり、小麦粉がダマになって残ったりするので、今回は水分に少しずつ加えることでそれを防いでいます。
生地を30分休ませた時点である程度生地のつながりができているので、そこでバターを加えると伸びの良い生地になります。
一次発酵 (25度で3時間)
生地を3時間ほど室温(25度くらい)で発酵させます。
(もしくは、冷蔵庫で8〜12時間冷蔵発酵させてもOK!使う時は1時間くらい室温に戻してから使います。)
発酵が終わった生地は約40gに分割して、丸く形を整えて、10分ほど休ませておきます。(ベンチタイム)
ここまでの解説
初心者向けのパンのレシピや、時短のレシピなどはイーストを多くすることで発酵を早めています。
たしかに早くパンは仕上がりますが、その作り方だと生地の乾燥が早く時間が立つと硬さやパサつきが気になります。
また、生地中の糖分がイーストによって過剰に分解されてしまうので、パンの甘味も少なくなってしまします。
今回の作り方のように発酵を長くすると、その分小麦粉がゆっくりと芯まで水分を吸収できます。
時間が経っても乾燥しにくいパンに仕上がります。
また、少ないイーストで作ることにより生地中に糖分も残りやすく、ほんのり甘さのあるパンに仕上げることができます。
成形
ベンチタイムが終わった生地は丸く潰してから、手前からくるくると巻いて棒状にしていきます。(ドック型)
まずはこのドック型をすべて作ります。
生地を同じ太さになるように意識しながら、20cmくらいの紐状に伸ばします。
1/3のところを折って重ねてから、綿棒を使って伸ばしていきます。
細くしたいところは片手で引っ張りながら綿棒を当てていくと細くなります。
手前側が太くなるように長さ24cmくらいの三角形が理想的です。
中心のラインを意識しながら生地を巻いていきます。
巻き数の理想は3巻半です。
閉じ目を下にして天板に並べます。
二次発酵(35度で20〜30分)
生地の大きさが1.5倍くらいになるまで発酵させます。
発酵が長すぎると、段がでなくなるので注意です。
発酵が終わった生地は溶き卵を表面に薄く満遍なく塗ります。
塗り卵をすると光沢がでて、焼き色も綺麗につくようになります。
これは雑に塗ってしまうと、焼き上がりも雑に焼き色がつくので、丁寧に塗りましょう。
焼成(180度で12〜15分)
あらかじめ予熱を入れておいたオーブンで焼いていきます。
オーブンのクセで焼き色にムラが出る場合は様子を見ながら前後ろを反転させてください。
焼き色を見てオーブンから出しましょう。
お好みでバターやジャムをつけて食べても最高に美味しいです。
編集後記
暑い日でもパン作りを楽しんで欲しい。
そして、成形が難しいのになぜか初心者レシピにあるバターロールをどうにか美味しく綺麗に作って欲しいという思いでこのレシピを考えてみました。
ここで解説している成形方法はわたしが独自に考えたものなので、他のレシピにはないやり方だと思います。
パン作りはビギーナーズラックなんてなくて、経験がモノを言う世界だから、初めて作るパンがキレイで美味しいなんて都合のいい話かもしれない。
でも、経験を知恵を使ってその理想をどうにか叶えられないかな?と、ある意味で、自分に対する挑戦の意味も込めたレシピでした。
完全感覚ベイカー