毎日の食事の時に食べられるようにということで作られた主食のパン、食パン。
パンと聞くと真っ先に思い浮かぶパンなのではないでしょうか。
毎日食べたいものだからこそ、今回の配合は買い揃えやすく、作りやすいレシピを考えてみました。
手ごねでも、ホームベーカリーでもこの配合で作れるのでぜひ作ってみてください。
材料(1斤)
材料 | ベーカーズ% | 1斤分(g) |
強力粉(カメリヤ) | 80 | 200 |
薄力粉((バイオレット) | 20 | 50 |
蜂蜜 | 5 | 12 |
水 | 68 | 170 |
塩 | 2 | 5 |
砂糖 | 3 | 8 |
イースト | 2 | 5 |
無塩バター | 5 | 12 |
生地の特徴
- 水分量が多くべたつきやすい生地なのでオートリーズを使ってまとめます。
- 薄力粉を配合することで軽い食感に仕上げています。
- はちみつを使うことでしっとりした仕上がりになります。
小麦粉に水を加えて時間を置いておくことで自然にグルテンが形成されることです。
水分が多くてまとまりにくい生地や高加水パンに使われることが多い製法です。
小麦粉を水につけておくことで、水分を芯まで吸い込むのでしっとり感が続くやすい老化しにくい生地が出来上がります。
作り方
オートリーズ
強力粉、薄力粉、水を入れて20~30分生地を休ませます。(オートリーズ)
小麦粉はこねなくても時間を置いておくと自然にグルテンの繋がりが出てきます。
今回は生地がべたつきやすくまとまりにくいので、オートリーズを使ってみました。
どんなパンにもこの方法は使えるので、こねるのが苦手な方や楽にこねたいなって気分の時に使ってみるといいかもしれないですね!
生地をこねる
はちみつ、塩、砂糖、イーストをオートリーズをしていた生地に加えてこねていきます。
オートリーズした生地なら、あらかじめ生地がつながった状態なのですぐにまとまってきます。
しばらくこねていくと生地に滑らかさとしなやかさが出てきます。
そうしたらバターを加えてさらにこねていきます。
特に食パンの場合はこのミキシングの作業が特に重要になります。
ここできちんとグルテンのつながりができていないと、イーストの発酵したガスを閉じ込めきれないのでボリューム不足になってしまいます。
薄いグルテンの膜が張るまでしっかりとこねていきましょう。
理想は生地が薄く膜が張って反対側の指の色が見えるくらいまでです。
生地がここまで完成したら、そのあと発酵に入れていきます。
一次発酵(35度: 40分)
発酵の見極めは生地の大きさが2倍ほどの大きさになっている状態です。
(時間と温度はあくまで基準なので大きさで判断できるといいでしょう)
フィンガーテストをして発酵状態を確かめることもできます。
発酵状態を確認するテストで、生地に指をさしてチェックができます。
打ち粉をしっかりつけた指で生地にブスッと穴を開けて、穴が塞がり切らなければ発酵状態は良好です。
ほとんどがふさがってしまうようなら発酵不足なので追加で発酵させましょう。
指を指したところ以外が大きくくぼんだり、全体的に空気が抜けて小さくなってしまうようなら発酵のさせすぎです。
発酵しすぎると後には戻せないので注意が必要です。
今回は2山にするので、2等分に分割して丸く形を整えら生地を休ませます。
食パンはしっかりとボリュームを出していきたいのでベンチタイムは少し長めに20分入れていきます。
成形
生地の綴じ目を上にして15cmほどの円形に伸ばしていきます。
生地を三つ折りにして、手前からくるくると巻いていきます。
巻き終わりの部分は手前に引き込むようにして、巻き終わりが閉じるようにしていきます。
生地の巻き終わりを下にして型の中に入れていきます。
二次発酵(35度: 40分)
焼き型の8割くらいの大きさになるまでしっかり発酵させていきます。
二次発酵の目的は焼成の前に生地の中にイーストのガスを作ることでパンのふんわり感を出すことができます。
発酵時間が長ければ長いほど、仕上がりのパンはふんわり軽い食感になります。
反対に発酵時間が短ければ短いほど目が詰まった重量感のある食感になります。
今回の食パンではふんわり軽い食感が理想なので長めに発酵させていきます。
焼成(180度:28~32分)
焼成温度は低めにして、その分焼き時間を長めに設定しています。
低い温度で焼き上げることで耳が固くならずに、耳まで美味しく食べられるようにしています。
また、必要以上に水分が蒸発しないので内側の部分はしっとりとした食感にすることができます。
薄力粉とはちみつを使った意味がきちんと生きるような焼成の仕方を意識してみました。