食パンに限らず型でパンを焼くときに、一番不安になる点はどれくらいの生地を入れればいいのかというところでしょう。
紹介されているレシピと、自分が使いたい型の大きさが同じであれば問題はないのですが、レシピがベーカーズパーセントで書かれていたり、1斤型のレシピを1.5斤で作りたいときなどはどのように調節すればいいのかをこの記事で解説していきたいと思います。
結論は、型の容量の約1/4の生地を入れる
一般的な強力粉(タンパク質12%前後)とインスタントドライイーストで作るパン生地はおよそ、4.3倍に膨らみます。
しかし、これはパン屋さんが使うような業務用のミキサーを使ってきちんとグルテンが作られていることが前提になります。
手ごねをする場合などは生地のつながりがミキサーほど出ないので、膨張率は3.8~4倍くらいを目安にしておくと良いでしょう。
では実際に使う生地を計算してみましょう。
1.型の容量を計算する
例えば1斤型の大きさが「縦」「横」「高さ」が「18cm」「10cm」「9cm」の時、その体積は
18cm×10cm×9cm=1620㎤
になります。
ちなみに1斤の容量はメーカーによって若干ばらつきがあります。
2.必要な生地量を計算する
体積が1620㎤なので、その1/4の量の生地を用意します。
1620(型の体積)➗ 4(膨張率) = 405g(使う生地量の目安)
これでおおよその生地量がわかりました。
しかし手ごねをする場合は、機械ごねよりも膨らまないことが多いので、不安な場合や確実にボリュームを出したいときなどは、膨張率を3.5倍くらいに考えておくといいかもしれないです。
3.5倍の膨張率で考える場合は以下のような計算になります。
1620(型の体積)➗ 3.5 (膨張率) = 462g(使う生地量の目安)
手ごねをする生地で確実にボリュームを出したいときはおおよそ460gほどの生地量はがあればいいことがわかりました。
よって1斤型に必要な生地量は405~460gくらいが目安になります。
体積がわかれば生地量がわかる
計算の仕方と型の容量さえわかれば、どんな型でもぴったりの生地量を使うことができます。
しかし、エンゼル型などの容量の計算が複雑な場合はどうすればようでしょうか?
そんなに大きな型でない場合は水を入れてみて、その重さを測れば体積を求めることができます。
水1㎤の容量=1g
計算がめんどくさい時の生地量の一覧
食パン型 0.5斤
200~240g
食パン型 1斤
食パン型 1.5斤
17cmパウンド型
合わせトヨ型(20cm)
18cmエンゼル型
405〜480g
600~720g
200~240g
550g 前後
350~400g
(湯種生地やグルテンが少なくなる配合の場合は膨らみも悪くなるので、生地量を多めにしおくと失敗は少なくなると思います。)
代表的なパンの1個あたりの生地量
バターロール
ベーグル
バゲット
ブリオッシュアテート
40~50g
100~120g
350g
50g
まとめ
特に型で焼くパンの場合、生地が上手に作れても、型の大きさに合っていなかったら、仕上がりが残念な感じになってしまいますよね。
でも、型の大きさぴったりで焼けた時に本当に嬉しくて達成感に満たされますよね!
ぜひ、皆さんがパンを作るときはぜひ参考にして素敵なパンライフにこの生地を役立てていただけたら嬉しいです!