今回のレシピでは簡単さと手軽さに重点を置いているので、冷凍のパイシートを使って、なるべく一般的な家庭の台所にある道具を使って作っていくレシピです。
材料
- 冷凍パイシート(20×20cm) 2枚
<アーモンドクリーム>
- 無塩バター 50g
- 粉砂糖 50g
- 溶き卵(全卵) 50g
- アーモンドパウダー 50g
- ラム酒 10cc
<その他>
- 塗り卵 適量
- 直径18cmくらいの皿
作り方
下準備
- 作業を始める前に材料の計量は全て済ませておきましょう
- アーモンドクリームの材料は全て室温に戻しておきましょう
- パイシートは使う直前まで冷凍庫に入れておきましょう
アーモンドクリームを作る
1、バターをホイッパーでほぐします
ホイッパーの中にかなり詰まるので、なんとなく柔らかい状態になればOKです。
あればハンドミキサーを使ってほぐすのが楽です。
2、粉砂糖を加えて白っぽくなるまで混ぜます
砂糖が入るとバターの水分が引き出されて少ししっとりした感じになります。
徐々にクリーム状に柔らかくなります。
ここできちんとバターに空気を含ませることでこの後に入れる卵は混ざりやすくなるので、空気を含ませるイメージで混ぜられると最高です!
上白糖やグラニュー糖でも代用可能ですが、粉砂糖の方が溶けやすく均一に混ざるので、仕上がりのクリームの口当たりは滑らかで優しくなるので、やっぱり粉砂糖を使うのがおすすめ!
3、卵を少しずつ加える
バターはほぼ脂で、卵はほぼ水分です。一気に加えると分離して脂っぽいクリームになってしまいます。
5回くらいを目安に少しずつ卵を加えて、その都度混ぜて均一にしていきましょう。
アーモンドクリームは混ぜるだけで完成するシンプルなクリームですが、この均一に合わせる(乳化させる)ことができているかどうかでかなり仕上がりが違ってきます。
材料を全て室温に戻しておくのも素材同士の温度差を減らして分離するリスクを下げるためです。
卵が全部入って、クリームの質感がボソボソしていなければ成功のしるしです。
ここまでくれば緊張を解いても大丈夫です。(ふぅ〜)
4、アーモンドパウダーを加えて混ぜる
ここでは入れて混ぜるだけなので、ポイントはありません。
混ざれば混ぜ方もなんでもOKです。
5、お好みでラム酒を加える
クリームの風味付けでラム酒を加えましょう。
食べた時に甘さと一緒にラムの風味がふわっと香るのでちょっと上品で大人な味わいに変化します。
もちろん、得意、苦手があると思うのでなくてもOKです!
混ざったら、絞り袋かポリ袋に入れて常温で置いておきましょう。
(冷蔵庫に入れるとバターが固まって絞れなくなります。握力に自信があれば別ですが…笑)
パイシートを準備する
1、直径18cmに切り抜く
冷凍庫からパイシートを取り出して直径18cmくらいのお皿で型をとってから切り抜いていきます。(2枚分)
切り抜いた一枚は柔らかくなりすぎないように冷凍庫に入れておきましょう。
YouTubeの動画ではカードを使って切り抜いていますが、なるべく鋭利なもので切った方が断面の層が綺麗に出ます。(動画ではガサツさが出てますね!笑)
2、アーモンドクリームをぐるぐる絞る
パイシートの端1.5~2cmのところは空けて、クリームを円を描くように絞っていきます。
ちょっと中心が盛り上がるように絞ると綺麗なドーム型に仕上がりますよ!
中心を避けてアーモンド(またはフェーブ)を一つ埋め込みます。
場所は覚えないでくださいね。ズルしてあたりを引いても嬉しくないですよね!笑
3、上のパイ生地をちょっと広げる
冷凍庫にしまっておいたもう一枚を麺棒で広げていきます。
もしあれば強力粉を上に振るってから伸ばすとくっつきにくくなります。
(パイシートにしっかり固さがあってくっつかなそうなら強力粉は不要です)
1~2cmくらい大きくなればバッチリです。
4、パイシートを重ねる
クリームの乗ったパイシートに戻ります。クリームを塗らずに空けておいた端の部分に塗り卵を塗ります。(これがパイシートをくっつける接着剤になります。)
中心を外したところにアーモンドを一粒当たりで入れておきましょう。
広げたパイシートを被せてくっつけます。
接着面はフォークの背を使ってくっつけていきます。
表面には卵をうすーく塗っておきましょう。綺麗に焼き色がつくようになります。
5、模様をつける
ペティナイフなどを使って模様をつけていきましょう。
ググってみるといろんな模様があるので、気に入るものを探してみるのも面白いと思います。
焼成(20分–粉砂糖–10分)
1、予熱を入れてる間に生地を休ませる
オーブンの予熱を210度、30分で用意しておきます。
その間、生地は冷蔵庫で休ませておきましょう。
休ませることで卵が乾いて接着面がしっかりくっつくし、焼き縮みも抑えられます。
予熱が入ったら、オーブンで焼いていきます。
2、焼き色がついてきたら、粉砂糖を振るってまた焼く
焼き始めでは、生地の周りの部分が膨らんできて、次第に中心も膨らんできます。
20分くらい経つ頃には焼き色がついてきます。そうしたら、一度オーブンから取り出して、全体に粉砂糖を振るって再度加熱していきます。(キャラメリゼ)
210度で10分くらい加熱すると砂糖がカラメル状になってケーキの表面に光沢が出てきます。
ピカピカしているのってやっぱりかっこいい!(惚れ惚れ〜)
あとは人数分で切り分けて食べましょう。
編集後記
今年、初のブログはフランスの伝統菓子、ガレット・デ・ロアです。
いつもの正月をより楽しめるように、外にはなかなか行けない分、家族だけで特別なことができるようにこのレシピにしてみました。
ガレット・デ・ロアには「王様の焼き菓子」という意味があって、中に一つ隠された陶器の人形(フェーブ)のケーキをゲットした人は王様になって一年間ずっと幸福が続くのだとか。
今は陶器を誤食してしまわないようにアーモンドを入れるのだとか。
確かに間違って陶器食べたら歯が折れそうですよね。(幸福どころかむしろ不幸やん〜悲)
ちなみに、このケーキは1月6日のエピファニー(公現祭)の日に食べるのが400年以上続く伝統らしいです。フランス菓子っておしゃれでストーリーがあって素敵だなって感じますね。
ちなみに味は甘さが控えめでくどくないので大人も子供もきっと好きなケーキだなって思いました。
ぜひ作ってみてください♪〜〜