
春よ恋といえば国産強力粉の中でもトップクラスの知名度が銘柄です。
実際にパン作りに使っている人も多いと思いますが、今回の記事ではこの「春よ恋」についての特徴を解説していきます。
ただなんとなく使っている人も粉の特徴を知って、その魅力を発揮できるような使い方ができれば日々のパン作りはもっと楽しくなるので、ぜひ読んでみてください。
春よ恋ってどんな粉
春よ恋は1997年に北海道で生まれた品種で、「はるゆたか」という高級品種をベースに作られました。
「春よ恋」の母親に当たる「はるゆたか」は日本で初めてパンに使われた強力粉とも言われています。そんな元祖国産強力粉の「はるゆたか」はとてもデリケートで栽培が難しく農家泣かせの品種でした。
そこでもっと栽培しやすく、味もいい品種を作ろうとして作られたのが「春よ恋」です。
「春よ恋」は小麦の味がしっかりと感じられる上に、吸水がよく手ごねでも扱いやすいのが特徴です。
「はるゆたか」も「春よ恋」もその名前に春を持つように、春に種が蒔かれ、秋頃に収穫される春蒔き小麦です。
春蒔き小麦はタンパク質を多く含む品種が多く、ボリュームが出やすく、こねやすいのが特徴です。
「春よ恋」はどんなパンに向いているの
「春よ恋」で作るパンの特徴はモチモチ感と豊かな小麦の風味です。
モチモチ感を生かすなら、シンプルなパンがオススメです。
- 食パン
- ベーグル
- 白パン
などなど。
また、春よこいの優秀なところはリッチなパンを作ってもそれぞれの素材の味を引き立ててくれるということです。
- バターロール
- シナモンロール
- クリームパン
- あんぱん
などなど、スイート系のパンでも魅力を発揮してくれるオールラウンダーな強力粉と言えます。
「春よ恋」だけでなく国産の強力粉に共通して言えることは、モチモチ感が強く、しっとりとした食感のパンに仕上がるということです。
特に「春よ恋」は焼き込んでも硬くなりにくく、ふわふわモチモチのパンを焼くのに適しているといえます。
「春よ恋」が向いていないパン
もちろん万能に使える「春よ恋」にも向いていないパンがあります。
「春よ恋」の最大の魅力であるモチモチ感はバケットやカンパーニュなどのハード系のパンには不向きです。
もちろん「春よ恋」を使っても作れないことはないですが、バリッとしたハード系特有の食感が出しにくいのです。
「春よ恋」オススメレシピ
白パン
(材料:スクエア型20cm)
春よ恋 200g(100)
はちみつ 16g(8)
塩 3g(1.5)
イースト 2g(1)
浄水 126g(63)
バター 10g(5)
(工程)
一次発酵 35℃ 45min
分割 9等分
ベンチタイム 10min
二次発酵 25℃40min
焼成 (余熱160℃)140℃に下げて20min