なぜ痩せないダイエット法ばかりあるのか

運動とカロリーの真実

ダイエットを意識する人は必ずと言っていいほど、カロリーのことを気にかけます。

いままでずっと信じられてきたダイエットは、食べる量を減らしてカロリーを少なくすると、その分のエネルギーは体脂肪を燃やして補うから脂肪が減って痩せるというものでした。

さらに、運動量を増やして消費カロリーを増やすことで痩せる努力をしている人もいます。

しかし、消費カロリーを増やすと安静時のカロリー消費が最大30%少なくなることがわかっていて、人間の機能として運動をしたとしても、ほかの時に省エネモードになってカロリーを使わなくなるそうです。
(※実際に運動による健康効果は認められているのでここではカロリーの消費と体重の相関関係に的を絞ってお話させていただいています。)

実際、カロリーの消費と減量に関しては明確なエビデンスがなく、断片的に都合のいいものをくっつけて、いいように謳っているダイエット法が世の中にはあふれています。

ダイエットをする目的は?

今まで食事制限によるダイエットで一体どれくらいの人が失敗して、またはリバウンドをしてきたのでしょうか。

また、○○だけ食べるダイエットや炭水化物抜きダイエットなど、体重を落とすことにしか注目していない食事法もあふれています。それでは体重を落とすために健康を犠牲にするようなものだと訴える学者もいます。ダイエットをする人は健康的で魅力的な体になるためにやっているのではないでしょうか。ダイエット法の一部は目的と方法が逆転しているようにも感じます。

無理な食事制限や自分に合っていない食習慣を続けることは、健康を害するリスクが大きすぎるのです。

痩せてる人と太っている人の違い

実際のところ、食べても太らない人や反対にあんまり食べてないのに太りやすい人がいることは事実です。つまり、食べる量や摂取するカロリーが同じでも人によって反応が違うのです。今までずっと誤解されてきたことですが、太る最大の要因はカロリーではないのです。

太る人と痩せている人の明確な違いは何か。
最新の研究ではそれは腸内にいる「微生物」の違いだということがわかってきています。

わかりやすく言うと、太っている人には太る菌がいて、痩せている人には痩せる菌がいるということです。
人によっては、太りやすい理由を遺伝だと考えているようです。
確かに遺伝的な要因はゼロではありませんが、あくまで遺伝するのは太るかどうかよりも、体のどこに脂肪がつきやすいかといった特徴でしかないそうです。だから、兄弟でも片方は痩せていたり、もう片方は太っていたりします。

体重は腸内細菌によって支配されている。

私たちの腸内の微生物の働きは様々ありますが、代表的には

  • 消化やカロリーの吸収
  • ビタミンや酵素など供給
  • 免疫系の正常化

などがあげられます。もちろん種類によって様々ですが。

また、その時の腸内細菌のバランスによってその人の感情に影響を与えたりします。
胃もたれや胸やけの時に気分がすぐれないのはそのためです。
実は腸と脳は強く結びついていて、腸を大切にすることは元気に毎日を過ごすことにつながるのです。

痩せやすい状態とは?

腸内細菌が痩せやすいバランスになっているときは、共通して多種多様な菌が腸内に住みついていて、反対に太りやすい時には腸内細菌の多様性が欠けているときだそうです。

そして、腸内細菌の多様性を保つためには、たくさんの種類の食べ物から栄養をとることだとされています。もちろん腸内細菌にとって悪い食べ物もあります。選ぶ基準としては人工的な「食品」ではなく、自然の「食材」をたくさんの種類食べるのがいいとされています。
反対にファストフードなど、自然のものから多く手の加えられているものばかりを繰り返し食べていると太りやすい腸内細菌のバランスになります。

太りやすい生活習慣とは

都会で暮らしている人は特に意識していないといつの間にか太りやすい体になっていってしまうのです。

日々、仕事などの忙しさに追われて、どうしても食事がおろそかになりがちです。野菜もしっかり食べなさいと口うるさく言われるような時代でもなくなったようにも思います。野菜の食物繊維は腸内細菌の大好物で腸の調子を整えるのには不可欠です。

すべてのダイエット法を否定するつもりは毛頭ありませんが、〇〇だけを食べるダイエットや栄養が偏るような食事の仕方には注意が必要です。そのようなダイエットは短期的には体重は減るかもしれませんが、腸内細菌の種類が減ってしまうので、結果的に太りやすい体になっています。

痩せるためにできること

結論として、健康的に痩せたいのであれば、カロリーを意識するよりも、その食品がどんな方法を作られているかとか、きちんとした栄養があるかどうかを気にするべきです。そしていろいろな食材から栄養を摂ることと、腸に負担がかかるような食べ方、飲み方をしないことが一番いいと思います。

そして、何かのダイエット法に頼るときも栄養が偏るようなものではなく、補助的な役割として、不足しているものを補えるものがいいと思います。